先週末、第7回香川緩和ケア研究会に参加してきました。
この研究会は、県内の地域がん診療連携拠点病院と緩和ケア病棟のある病院が、緩和ケアの質を高めようともちまわりでテーマを決定し学習しているもので、55名の医療関係者が参加されました。
今回は高松平和病院が当番で、耐えがたいスピリチュアルペインのために鎮静を施行した症例が提示され、活発な意見交換がされました。
スピリチュアルペインとは「自分の存在と意味の消滅から生じる苦痛」のことです。
臨床倫理の4分割法の使用によるチームで苦痛のアセスメントやスピリチュアルペインの内容をお聞きすると、本当に難しいケースであったことがわかりました。
それぞれの院所でのカンファレンス等治療の決定プロセスや方法、どのような場面でどのような説明をしているか交流され、とても勉強になりました。
特に「自分の生きている意味が失われていく苦しみ」に対して「自分の存在した意味を残してあげる」援助の必要性など、スピリチュアルケアについて十分勉強したことのない私は、感銘を受けました。
次回は7月20日に高松赤十字病院の主催で開催予定です。