2024年3月5月高校生1日看護体験
受験に関すること
文系と理系のどちらを選択したらよいか。
どちらでも大丈夫です。受験する大学が決まってから苦手な分野の学習を強化すればよいと思います。
小論文の書き方
ネットで調べればある程度出てきます。ポイントは、序論→本論→結論で記載すること、お題に対しての自分の意見を明確に記載することだと思います。また何度もテーマを変えて小論文を記入し、先生に講評を依頼してください。
受験にあたってどの教科を一番勉強したか。重点的に勉強したほうがいいもの。
バランスよく普段の授業で学ぶことを大切にしてください。先輩から聞いた、やっていてよかったことには、英語の論文がある場合、英単語を覚える、毎日小論文を書いて先生に見てもらうという意見が多かったです。
養成機関でどのようなことが学べるか
看護の歴史や一般教養、人体の解剖生理から、様々な疾患に関する検査治療、看護過程から看護技術、医療安全、心理学などとにかく幅広い内容を学習します。その後学内実習を経て、病院などへの実習(臨地実習)に行きます。
看護師・助産師の資格をとるのに専門学校、大学のどちらがよいか
看護師は、専門学校だと技術習得に力を入れているので、早くに資格をとって働きたい方におすすめです。大学は看護学としての研究などに力を入れています。また、論理的な思考過程を教えてくれるので、看護師の次の資格(認定看護師など)を取る時に役に立つと思います。
臨床に入るとすぐには技術の差がでる場合がありますが、1年くらいで大学卒も専門学校卒も同じくらいの力量になれます。
良い学校の選び方、大学選びで重視すること
ホームページやオープンキャンパスで学校が力を入れているところが自分の興味と合致するか、著名な先生が在籍しているか、実習室の設備や実習病院との距離などいろいろな視点で選択してみてください。
学校の設備
病院と同じような実習室がどこも完備されています。医療器具をどこまでそろえているかは学校によって様々だと思います。
香大のNP入試の方法、英語の小論文が必要か
NP入試で合格した先輩が答えてくれました。
英語の小論文の試験では60分間で英語の小論文を読み、問いを日本語で答えます。小論文の内容に関しては、時事的な医療に関する文章が用意されています。
対策としては、おそらく問題の出され方は例年似ているので、過去問を解くとよいと思います。過去問が手に入らないときは、医療系の内容で英文のものを読んでみるとよいと思います。簡単な専門用語はおさえる必要があります。英語の先生にご協力いただいて過去問を解いて添削してもらうとよいと思います。筆者の考え方を捉えた上で自分の意見を短い量で具体性のある意見で要点をまとめられるとよいです。自分の中で答え方のパターンをまとめておくと落ち着いて試験に臨めます。
面接内容や対策
過去の先輩方の残してくれている面接内容を参考に自分なりの考えを書き出して、何度も先生と親御さんと面接の練習をしましょう。高校生模擬面接に参加していただけると、他の学校の方がどのような受け答えをするか聞くことができるので、参考になります。
英語はどのレベルのスキルを身に着けたらよいか
共通テストの対応で大丈夫だと思います。文法よりも単語をたくさん覚えるのが大事です
面接試験で緊張しないための対策
いろいろな人と繰り返し面接練習をすることで本番の緊張が和らぐと思います。自分の考えをノートにまとめておく時、全文を丸暗記するのではなく、これだけはというキーワードを記憶しておくと、当日頭が真っ白になっても困らないと思います。
大学入試の面接で「助産師になりたい」というのではなく、「看護師になりたいと伝えるべきだと聞きましたが、事実ですか?
大学の先生は上の資格を取ることを進められることが多いので、「助産師になりたい」と言ってもいいと思います。「私は助産師になりたいと思っていてこの学校でまず看護師としての技術や知識を習得し、将来的に大学院に進学したいと考えています」と答えれば誤解されることもないのではないでしょうか。将来の夢のためにこの学校で勉強したいという熱意が伝われば大丈夫だと思います。
専門学校と大学では勉強や受験はどっちが難しいのか、評定がどれだけあれば看護師になれるのか
国公立の大学の入試はやはり難しいかと思いますが、あとは専門学校も含めて学校によると思います。大学入試時高校の推薦を受けるには評定は4を求められます。大学は入学後も中国語や物理など一般教養の授業があるので、苦手な方には難しいかもしれません。あと推薦で入学した後に一般入試で入学した方との学力の差を感じるという学生さんの声をよく聞きます。いずれにせよ高校の時から授業を大事にして勉強することが重要だと思います。
看護師の仕事に関すること
精神面で身に着けておくもの
忍耐力、俯瞰して物事を見る力、柔軟に物事を捉える力など様々なものが求められます。
養護教諭で看護師の資格を持っている人はどれくらいいるのか。資格取得は大変か。教育系か看護系かどちらがなりやすいか
養護教諭の資格を持つ看護師に聞いてみました
・養護教諭の免許を持つ人は全員看護師の免許を持っています。養護教諭は看護の知識を必要とするので、看護師の免許と同時に養護教諭の資格を取るか、看護師の免許取得後に編入や大学院に進学し、養護教諭の免許を取るようになります。
・試験等はありません。養護教諭に必要な授業や実習を行っていれば、申請すれば免許取得できます。そのかわり、教員試験は筆記試験と実践の試験があり、養護教諭の倍率はかなり高かったです。
・養護教諭は医療の知識も必要なため、看護師しかとれません。教員免許のみでは養護教諭になれなかったと思います(保健師の資格取得でも養護教諭の資格はとれます。)
仕事をするうえで大変なこと
どの職種、職場でも同じことですが、人間関係が難しいと苦労します。看護師に限定すれば、交代勤務なので自分が休めば勤務に穴が開いて周囲の方に迷惑をかけます。そのために夜勤等で生活リズムが変わる中、体調管理には気を配っています。また仕事を覚えるまでは時間管理や優先順位の決定が大変でした。
どのようにして病名や薬、器具の名前を覚えているのか
語呂合わせなど、自分で覚えられるように努力しています。とにかくメモをとって、あとでどこに書いてあるか思い出せるようにまとめておきます。
国公立大学、私立大学、専門学校卒の看護師の年収
当法人(香川医療生活協同組合)の場合は、養成課程が4年過程か3年過程か、保健師の資格があるかで基本給が変わります。年収や夜勤手当や、超過勤務など変わってくるので一概には言えません。
看護師の8割がうつ症状にあるとの記事を見た。自己肯定感が下がる仕事が多いのか。
落ち込むことは色々ありますが、うつ傾向になるかはその人の考え方次第だと思います。生きてきた環境や歴史の中で、ネガティブに受け止めるかどうかが受け止め方に影響することが多いと思います。命にかかわる仕事であるということの責任は大きいですが、ミスや気分の落ち込みはどの職種でもあると思います。看護師がうつに罹患することが多い職種ではないと思います。
看護の中で学ぶ知識は仕事の種類によって変わってくるか。看護の中でどんな仕事があるか
看護師、保健師、助産師でも違いますし、配属部署によって変わってきます。急性期、慢性期、回復期、生活期でも違います。また消化器、循環器など臓器別でも変わってきます。
働く場所は、病院、クリニック、訪問看護、高齢者施設、行政など様々です。