先日病棟の患者様の退院支援で、ご自宅の清掃にスタッフが行ってきました。
多職種参加のカンファレンスで、在宅前訪問したセラピストからご自分で車イスへの移乗を行うためにベッドの位置変更をしないといけないが、そのためには環境整備が必要という情報提供がありました。
今後の方針を話し合った結果、「片付けにいこう!」と誰からともなく声が上がり、掃除部隊が組まれました。
病棟の看護師3名と退院支援看護師、MSWとセラピストの6名で朝から出発。
患者様とご家族に指示をいただきながら、ごみの片づけやカーテン・ジュータンの洗濯、掃除を夕方まで行い、車いすが通れるスペースが確保されました。
後日大量に出たゴミを捨てに、担当のセラピストさんが日曜の夜に再度ご自宅を訪れ、ごみ捨てをお手伝いしたそうです。
私たちは、「生活と労働の場から患者様を捉える」ということを先輩から教わってきました。
病気は生活と労働環境から生まれ、いくら治療でよくなっても退院後の生活環境が整っていなければ再度病気が悪化することが考えられるからです。
しかし実践に移すことは大変ことです。
感想を話しながら「楽しかった!」と言うスタッフが、輝いて見えました。