災害対応訓練がありました

病院のできごと

2月24日午後に災害対応訓練が行われました。

今回初めて外来のトリアージ訓練が計画され、地震発生後1~2時間後の設定で来院する患者様の症状を確認し練習用のタグを使用しトリアージを実施しました。
整形外科前にレッドゾーン、内科前にイエローゾーン、総合受付前にグリーンゾーンを設置すると職員ふんする患者様が続々と病院を訪れました。

少し心配になるほど喘息の演技が上手だったAさんや、「腕が痛いんや。はよ先生診てくれんかの。」と、実際にいそうなおばあちゃん役のBさんの対応をしていると、突然大きな声で「痛い痛い!足が痛いっ!」と叫びながらCさんが転がり込んできました。
話を聞こうとすると「足が痛いんだよ!早く何とかしろっ!」と演技とは思えないほどの怒号がひびき、張り詰めた空気がトリアージ受付に流れます。
なんとかCさんをストレッチャーに乗せ移動させると、今度は頭部から出血し意識障害のあるDさんが来院したため再びストレッチャーにのせ移動。

その後も次々と訪れる多様な症状の方を対応しながら、レッドゾーンで急変が出れば医師と看護師がそちらに向かい、グリーンゾーンでもう家に帰りたいという方がいれば話を聞き、その間でBさんの「腕が痛い。はやく診てほしい。」という不安に対応していました。
時間としては40分程度でしたが疲労感と達成感がありました。

多くの職員の方の名演のおかげで、トリアージの疲労感を経験できたことは良い経験となりました。また患者情報の記録・伝達手段の問題点や各ゾーン間のスタッフの動きの問題点など、実際にやってみてはじめて分かる課題を皆で確認できたという点で有意義な訓練だったと思います。

訓練開催のため色々と準備してくれた防災委員の方々、ありがとうございました。
参加された職員の皆様もお疲れ様でした。

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