アロマテラピーインストラクターの資格を持つ、緩和ケア病棟主任からの報告です
緩和ケア病棟にはアロマテラピーの精油を常備しています。
アロマテラピーは植物から抽出された香り成分で心身の不調を癒やすセラピーです。
香りを感じることは体を動かす必要もなく場所も選びませんので、緩和ケア病棟に入院中の患者様にとって手軽に特別な癒しの時間を作ることができています。
当院緩和ケア病棟にはラベンダー、スイートオレンジ、ゼラニウム、ユーカリ、ベルガモットなどを中心に親しみやすい香りを用意しています。
足のだるさがある時に希望があれば看護師がマッサージオイルに精油を混ぜて使用したり、足湯の時に1滴垂らして香りを楽しんだりしています。
女性の方だけでなく男性も足浴や手浴の時にお気に入りの香りを1滴たらしてケアを行うと、「これはいいねー」「この香り好き」と臭覚でも心地よさを感じてもらうことができています。
アロマテラピーは患者様だけでなく、面会に来られるご家族やケアを行う私たち看護師も一緒にその香りで同じ心地よさを感じる時間が持てることもおすすめポイントのひとつです。
心地よさを同じ空間で共有し共に“よかった”と思える出来事がかけがえのない思い出となり、また同じ香りを嗅いだ時に心地よかった思い出がよみがえるでしょう。
今までアロマテラピーをしたことがない患者様も、植物の香りなので違和感なくくり返し希望される方も多いので、ぜひ香りで癒やされてみてくださいね。
