緩和のナースがNHKに出演しました

病棟の風景

昨夜NHK Eテレの「人生デザイン U-29」という番組に、当院の緩和ケアのナースが出演しました。

もともとNHKのディレクターさんが当院の緩和の別のナースが出産した助産院に取材に行った時、「ホスピス緩和ケア病棟」という職場があることをはじめて聞いたとのこと。
「命を救う現場で、若い看護師がなぜ看取りの職場を選んだのだろうか?」という疑問が「取材したい」と思わせたのだそうです。

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緩和ケア病棟の師長に取材申し込みがされ、数日取材された中で師長が語った「ここは患者様という人生の先輩に、生きざまを学ばせていただける職場です」という言葉で、密着しようと決心されたとお聞きしました。

それから企画書がNHKの会議で通り、密着取材のターゲットが一人の若手看護師にあたりました。

「緩和ケアをもっと知ってもらいたい」と職場が取材協力を決意し、彼女も取材を引き受けて2週間。

夜勤や休日まで密着したとは聞いていましたが、放送を見て彼女の知らなかった一面をたくさん知ることができました。

「最期までその人らしく生きること支える」が緩和ケア病棟のスローガン。

「わがまま」と医療者の目に映る訴えの多い患者様は「全身で痛みを訴えている」と意思統一するカンファレンスや、患者様の希望を最優先すること、身体的痛みを看護の手で和らげるアロママッサージ、「生きとったってしょうがない」とスピリチュアルペインを訴える患者様への反復傾聴など、緩和のスタッフが大切にこれまでケアしてきたことが、きちんと伝わってきました。

彼女の当院に来るまでの葛藤、「いっぱい空いたこころの穴」を埋めるためにも新しく迎え入れた患者様にベストを尽くすという看護への思い、「こうやって自分はちゃんとやってきた」と確認すること、それを共有できる仲間、休日のリフレッシュ、見守るご家族、等が今の彼女を支えていることがよくわかる番組になっていました。
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ディレクターさんもアンダー29であるにも関わらずその素晴らしい感性と、つながったご縁に感謝の言葉しかありません。

主人公となったHさんには、今朝総看護師長より「Good jobカード」が手渡されました。

本当にお疲れ様でした。

見逃された方のために、26日(水)23時25分から再放送の予定です。

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