日本ホスピス緩和ケア協会四国支部総会が開かれました

病院のできごと

先日、2015年度NPO法人日本ホスピス緩和ケア協会四国支部総会が高松で開催され、当院がお世話役をさせていただきました。

講演会には、メルボルン カリタス・クリスティホスピスでアシスタントマネジャーをされている瀬戸英俊氏に「エンド オブ ライフ ケア」についてお話をしていただきました。

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オーストラリアは、6万年前からアボリジニー原住民の大陸として存在し、200年前にはイギリス系住民を始めとする移民が始まったそうです。

現在は多民族国家として発展していますが、それだけ多様な宗教や信条に配慮し、死期・死後の個別的ニーズに寄り添ったケアがされていることが紹介されました。

ACP(Advanced Care Planning)という意思書のようなものを活用していて、その人がその人らしく生きる(死ぬ)ために大切な価値観などをACPに記載して入院する人が増えているそうです。

私たちが想像する「寄り添う」内容とは、質もスケールも違ったものに感心しました。

CIMG591670%の患者が自宅から入院するため、入院前から地域に出かけて情報収集し、重要なニーズを見つけ出して迎える準備をすることや、多くの患者が自宅での死を希望していること等、日本との相違点を教えていただきました。

また8割は公立病院で医療費は無料、マンパワーや介護用品の豊かさもうらやましい限りでした。

最後に、「優秀でなくても良い。患者のことを一番に考えられる人材育成。どんなアイデアでも議論し、チームで解決する。人は皆違っていることが当たり前と認識する。」ことが重要と語っておられました。

とても楽しく、考えさせられる内容の多いご講演でした。

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