長期入院を余儀なくされている患者様が、「シフォンケーキを焼きたい。〇〇(ご自身の名前)流のレシピがあるんよ。看護師さんにも食べさせてあげたい。道具を取りに帰らんと。」と言われ、施設から入院されたので3か月ぶりになるご自宅まで外出されました。
主治医とMSW、PT、看護師3名が付き添い、いざ出発。
途中、業務用スーパーで材料も購入しました。
ご自宅では、ご夫婦で丹精込めて育てられた広い庭や、料理好きな患者様らしい立派な台所を拝見し、自動で動く棚に「おぉー!」とみんなで感性をあげました。
パンやシフォンケーキを焼く道具や材料を荷造りした後は、古いアルバムを拝見しました。
写真を見ながら、女学校時代の思い出話や患者会に参加されていた頃のお話を伺いました。
ご自宅への外出は、その患者様の歴史や大切にしてこられたものを知るとても大切な機会です。
今回も少しお疲れの表情がありましたが、「よかった~」と看護師に声をかけられているのを聞いて安堵しました。
いつも外出に同行して下さる原田先生、留守を守ってくれたスタッフにも感謝です。