4月末に、震災復興支援に行ったナースマンから、レポートが届いたので紹介します。
「0泊3日バスで往復という強行スケジュールのもと宮城へ復興支援に行ってきました。
病院の職員や組合員さん、合わせて30名ほどで行ってきたんですが、派遣された先は山元町にあるいちご農園さん。
作業はビニールハウスの再建と、その資材の運搬。
超肉体労働で、かなり農家の方の足を引っ張りましたが、なんとか2棟のハウスが完成しました
この農園は海岸から2キロ弱のところに位置していますが、残された建物には津波の爪痕が生々しく残っていました。
ハウスを建てた土地も塩害で作物が育てられる環境でなくなったため、1メートル以上盛り土をして、土地から改良しているところでした。
普段から数人のボランティアの方が手伝ってくれているそうで、なんとか1年2か月でここまで再建できたそうです。
今まで住み、耕してきた土地がすべて津波によって破壊され、0からの出発となり、大変なご苦労があったことと思います。
それでもこの農園のご主人と奥さんは、代々受け継いできた土地でイチゴを育てることを選び、がんばっておられました。
ご主人の「ほんの少しでも手伝っていただけるだけでうれしい」という言葉が印象的でした。
復興というには程遠い景色をみながら、そう語るご主人。
新聞で読んだ「遠く忘れ去られることがもっとも辛く、恐ろしい」という被災者の方の言葉を思い出しました。
「がんばろう」と言うことは簡単ですが、本当に被災者の方の力となるためにはやはり現地へ行き、復興を手伝うことが大切だと思いました。
帰る前に去年再建したハウスでこの日の朝に収穫されたイチゴを頂きました。
大粒イチゴの甘みが疲れを癒してくれます
農園を後にして仙台で温泉につかり、片道16時間かけて高松へ帰ってきました
筋肉痛とバスに揺られた疲労でダウン寸前でしたが、少しは人の役に立てたという達成感で心は満たされました
また機会があれば、足手まといになりながらも、お手伝いに行こうと思っています」