先日、卒後3年(クリニカルラダーSTEP3)に位置付けている地域研修の事後研究の報告会がありました。
診療所や訪問看護ステーションで在宅訪問を経験し、その学びを活かして退院支援したケースをまとめたものです。
緩和ケア病棟では、症状コントロールを早期に行い、「家に帰りたい」という患者様の希望に寄り添って家族との面談を繰り返してタイミングよく退院できた事例が発表されました。
4病棟では、独居で病状からADLが低下してしまったケースが取り上げられました。
リハスタッフとMSWと看護師で在宅訪問し、居住スペースをこれまでの2階から1階にすることが提案されました。
すごいのはここからで、看護師とMSW7名で居住スペースの引っ越しと清掃のために、患者様とともに再び訪問し環境を整えられました。
出発の時に病院出口でこの「片付け隊」と遭遇したのですが、休みや夜勤明けの看護師も自ら参加し、まるでピクニックに行くかのように元気でした。
その後の患者・他職種参加の合同カンファレンスで、食事、トイレ、入浴、洗濯、買い物、清掃をどうするのがよいのか患者の希望にそった方法が検討され、介護サービスの導入が決定されました。
今回は、退院支援がプライマリーナースの看護の中で位置づいてきたことを、頼もしく感じた発表会でした。
その後、2011年度のクリニカルラダー(実践能力段階別教育)の認定書が贈呈されました。
今年度は、全員がラダーでのキャリアアップを行うことが目標になっています。
来年の認定書贈呈式が楽しみです。