患者の思いに寄り添う

あったかい看護

現在新卒看護師さんは、症例研究に取り組んでいます。

新卒さんの症例研究は、病態的な問題点の把握はもちろんですが、患者様やご家族の思いに寄り添う視点を培うことに重点を置いています。

プライマリーの患者を初めて受け持つわけですが、取り組み始める時に患者様の現在の不安や要望を聞いて看護計画を立てるように指導しています。

ある疾患で下肢切断を余儀なくされた患者様の要望は、「足のない姿を見られたくない」というものでした。

チームで相談した結果、義足が完成してリハビリが進むまで何かでカバーしようと、腰まですっぽり覆える大判のひざかけと、看護助手さんのアイデアで「足型の人形」を作成することになりました。

ホームセンターで色々購入して作成したという「足型人形」は、足関節も膝関節も曲がる優れものです。

左の写真は、主治医に構造を説明している作者です。

患者様にお見せすると、喜ばれて早速装着して車いすでデイルームに来て下さいました。

助手さんの発想の豊かさと患者様への思いに、本当に頭が下がりました。

新卒看護師にも「患者様の思いに寄り添う」という意味がきっと伝わったと思います。

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