「リビングたかまつ」という地方新聞にグリーフワーク特集が組まれ、当院の山本緩和ケア認定看護師がインタビューされた記事が掲載されました。
「一般病棟でも、入院したその日から入院期間を最大限利用したグリーフケアの提供を心掛けている。
死を間近に控えると、家族から『何もしてあげられない』という声を聞くことがある。
そんな時に手足をさすってあげたり、手浴を共に行ったり、してあげたいことをお聞きし、少しでも実現できるようにサポートする。
逝去時にはケアを家族にも参加してもらうこともある。
悲しみの中でも、今までのことを語らっていると笑いが生まれることもある。
生前からのかかわりが、このようななごやかな時間やグリーフケアにつながる。
グリーフケアは、死別後に始まるのではないという意識をもつことが大切だと考えています」
このような内容で、うちのこの間のご家族とともに行った食べ物パーティや外出などのケアをご紹介しました。
紙面の関係で詳細が掲載されなかったことが残念でしたが、病院の中でホスピス緩和ケア病棟をオープンする当院が選ばれたことは誇りに思います。
グリーフは、深い悲しみや非嘆ということ。
グリーフワークとは、悲しみから立ち直りに向かう心のプロセス、または心の作業のこと。
まさに現在東北大地震で、悲しみと不安の中にいる人たちに今必要なことです。
何ができるかはわかりませんが、少しでも多くの命を救うため明日から現地に支援に出かけてきます。