福島の現状 支援Drからの報告

福島に支援に行かれていた大池先生が帰ってこられました。

先生の現地での報告をご紹介したいと思います。

「香川では原発問題は選挙の争点くらいのことに感じていましたが、福島では本当に深刻でした。

毎週、公園やホテルで放射線量の測定が行われ、ラジオやテレビで天気予報ように放送されています。

これから除染作業も行われて行くところも多いようです。

除染作業とは、3cm程表面の土をこそいで容器にいれ、自分の庭に穴をほっていれる。いづれ、廃棄先が見つかれば掘り起こして撤去してもらうということだそうです。

そんなことをしても、山の木などについている放射線が風に乗って町に運ばれ、また土に付着するそうで、それでも何もせずにいられないので自分たちでもできる除染作業を行なわれています。

小児科患者は激減し、保育所の待機児童もたくさんいたのに今は定員割れしているそうです。

若い世代が離れた土地の復興はどれほど大変か。これから何十年先の地域のありようにも大きな影響があることは想像に硬くないです。

やはり原発事故さえなければ…と、難しいこと抜きで思います」

「放射能汚染は本当に見えないからこそ怖い。

『子どもにこれからもし何か病気が出てしまった時に、県外に避難しなかったことを責められるんじゃないかとか、そんなことも考えてしまう』と話されてました

生の声を直接聞くとダイレクトに胸に響きました。もっと現地の声を報道してほしいと思います」

遠い香川からでは想像もできない状況が、福島では現在進行形でまだ住民を苦しめています。

先生の報告を聞いて自分たちに何ができるか、選挙を目の前にして考えさせられました。

福島では初雪を記録した氷点下の中、1週間の支援のリレーを無事バトンタッチされた大池先生。

写真は現地の看護師さんからいただいた差し入れだそうで、とってもおいしかったと言われていました(タッパーの中身は煮物だったそうです)。

こんな温かいおもてなしにも触れて頑張れたんですね。

本当にお疲れ様でした。

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