「家で看てあげたい」というご家族の想いを支えて

あったかい看護

訪問診療科看護師の事例です。

「病院では抑制帯で自由を奪われる、面会制限があり自由に顔を見れない可哀そう」の思いより、リスクを承知で在宅療養を選択した患者、ご家族様。

前医でのカンファレンスに参加、自分での喀痰排出ができず2時間ごとの吸痰を要し、窒息・繰り返す誤嚥性肺炎・CVポート感染等多くのリスクがある患者様の訪問診療を開始しました。
ご家族の思いは「少しでも自宅で長くみてあげたい」、私たちはこの思いに寄り添いたいと考えました。
しかし在宅療養では急変時の事も少しずつ考えておく必要があり、急変時の対応についてもご家族、医療者と相談し、「よい最期」をめざすこと、適切な時に適切な場所で大切な人に見守られて、できるだけ苦しみが少なるようにとの方針となりました。

また介護負担やケアや病状への不安感はどうかなど、訪問診療と訪問看護ステーション、ケアマネージャーと情報を共有しながらサポートしました。

会話が少なくなった、酸素飽和度測定ができにくくなったなどの不安感に、病状の進行具合やこれから起こりうる症状、耳はしっかり聞こえていて誰が近くにいるのか分かるためしっかり話しかけてほしいことを伝えました。
そして本人の想いを中心にご家族が選択され、周囲のサポートしている人も在宅療養はベストな選択だと思っていること、ご自分達の考えを信じてほしいこと、最後までサポートすることを医師と共に伝えました。

今は「味のついたものを楽しませてあげたい!」のご家族の希望に沿ってチャレンジ中です。

これからも、不安の傾聴や介護疲れがみえればレスパイト入院の提案等、ご家族が後悔なく在宅療養を継続していけるよう支援していきたいと思います。

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