「カレーが食べたい」思いに寄り添って

あったかい看護

この1年の間、多くの患者様との出会いがありました。担当させていただいたひとりひとりの患者様との思い出は今も心に残っています。

A様は嚥下に問題があるために、病院食はお粥を提供していました。
A様はこれまでの人生経験を語って下さり、「食べる」ということを大切にしてきたことを教えて下さいました。

「昼はカレーを食べて、夜はステーキでお酒を飲むことが好きなんや」と話して下さりました。
その時、冷蔵庫からお気に入りのレトルトのカレーを出して見せて下さり、「実はこれが食べたくて」と話されました。
入院時から冷蔵庫の奥にしまっていたそうです

A様の「カレーが食べたい」と言う思いに寄り添えるよう、主治医、看護師、言語聴覚士と安全に食べられるための方法を検討しました。

実現の日、A様がカレーを食べてピースサインをし、「美味しい!」と微笑む笑顔を見て、A様の願いを叶えられたことがとても嬉しかったです。

安全という視点で考えると食事の形態を変えることは困難な時もありますが、A様の望む「カレーを食べたい」という思いに添えるようにチームで意見を出し合って実現することができました

今回のことで、医療的な視点だけではなく、患者様・ご家族の役割、これまでの歴史や社会的な視点などで物事を見て、患者様と関わっていくことが重要であることを学びました。

これからもたくさんの患者様、ご家族に出会い、看護をしていく中で、患者様らしく過ごせるように、A様から学んだことを活かしていきたいと思います

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