オムライスで誕生日のお祝い

あったかい看護

先日、入院中にお誕生日を迎えられた患者様がいました。

Aさんは、肺炎を繰り返すうちに痩せて飲み込む力が落ちてしまい、経管栄養を余儀なくされて応答もままならない状態でした。

そんな中、Aさんの誕生日が近いことに気付いた看護師がお祝いを提案したところ、「オムライスが食べたい」と話されたそうです。

少し前に実施したVF(嚥下造影)では、嚥下反射が起こらず姿勢とか刺激とかを検討しましたが経口摂取は厳しいという判断でした。

STさんが訓練に入り、チームで口腔ケアをしっかり行い、経管栄養で栄養改善を試みたところ、摂食嚥下障害認定看護師の評価で反応がよくなっていることがわかりました。

これなら条件整えば食べれるかもぉ〜!!と栄養士さんに相談し、お誕生日当日、オムライスをミキサーにかけてソフト食として形を整え、ケチャップで「おめでとう!」を書かれたAさんだけのために作られたオムライスが完成しました。

IMG_1278

IMG_1280

 

Aさんも経鼻チューブを抜いて口腔ケアをばっちり行うと、目もパッチリ開いて見違える表情になりました。

「今日は何の日ですか?」と聞くと、自分を指差し「誕生日」とお返事してくれました。

看護師、栄養士、言語聴覚士みんなに囲まれてお祝いされるAさんは、少し照れていましたが半分くらいオムライス食べてくれました!

誕生日のお祝いメッセージカードの作成やデイルームのHAPPY BIRTHDAY飾り付け、オムライスの作成、スタッフみんなで準備したかいがありました。

外来診療だった主治医の先生にも「見せてあげたかったぁ~」と輝く表情のナースたちでした。

タイトルとURLをコピーしました