福島看護師支援

病院のできごと

先週から、福島の医療生協わたり病院に当院の看護師が1名支援に行ってくれています。

福島には、震災で起きた原発事故後看護師さんのリフレッシュ休暇の保証のために、全国の医療生協や民医連の院所から継続的に支援にでています。

リフレッシュ休暇の意味は、こどもの内部被爆に関係しています。

体内に吸収されたセシウム137の生物学的半減期は成人では90-130日と長いのですが、こどもは1歳児で8日と短く、学童期でも成人の半分の速さで半減するそうです。

看護師さんが少しの期間でもこどもさんを連れて安全な地域に出かけられる時間を保障することは、被爆の体内蓄積を抑制するというとても意味があることなのです。

福島でも10年ぶりという大雪の中、頑張ってくれている看護師からの便りを少し紹介します。

「 現在は、 岩手県、埼玉県、愛知県から来た人と一緒に支援をしています。

毎日、病院でもホテルでも駅前でも放射線量を表示しています。福島の新聞は紙面の半分に線量のことが掲載されていて、放射線の生活への影響のお話を聞かせていただいたけど、ホントに胸がいっぱいになります。 『津波は過去を無くし、原発は未来を無くす」。短いけど深い言葉。「福島って大変だったよね』って言われるけど、『だった』じゃない。今も大変なんだってことがよくわかりました。」

「福島は桃、りんご、梨が名産で、 仮設支援でいただいたリンゴをおいしいってパクパク食べてたら、ホテルで食べるようにって持たせてくれました。 『これは大丈夫なやつだから』っておっしゃるんです。 くださるのにも気を使っていらして…。 涙がでました。『ただ、福島に来てくれるだけで嬉しい。 思っていてくれるだけでいい』という気持ちが伝わってきます。

今回、福島では看護支援という目的だけでなく、ここで見たこと、聞いたこと、感じたことの発信源としての役割をいただいていると感じています。 」

支援に行って下さっている看護師はひまわりのように笑顔が輝く方です。

きっと福島でも元気の種をまいて下さっていることと思います。

帰ってきてからの報告を楽しみにしています。

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