緩和ケア病棟での患者の権利の保障 その1

緩和ケア

医療生協では、独自の「患者の権利章典」を謳っています。

http://www.hew.coop/kanjya_kenri

今回、ホスピス緩和ケア病棟の主任さんが、生協連の看護師長研修会に参加しました。

研修会に提出するレポートで、当院の患者様やご家族の思いに寄り添った看護が、患者の権利の保障とつながっているということを考察されたので、少しずつ紹介したいと思います。

ホスピス緩和ケア病棟の理念は、「その人らしく生きていけるように」です。

朝、受け持ち看護師が担当の患者様にご挨拶した後、その日をどのように過ごしたいか患者様にお尋ねします。

「今日は何もせずゆっくり過ごしたい」

「今日は調子がいいのでリハビリをしたい」等の答えが帰ってきます。

病院という環境は医療者中心になりがちで、自分のスタイルが遂行できないことが、当たり前になっています。

しかし、緩和ケア病棟は治療の場ではなく生活の場であることを考えると、患者の生活(その人らしさ)を医療者が侵してはならないという認識が生まれてきます。

これは、まさしく「自己決定権」という患者の権利を保障していることになり、患者様が療養に参加し、医療者と共同すること(参加と共同)に当てはまります。

つづく

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