年間継続教育プログラム内の緩和ケアコースの最終の学習会は、スピリチャルケア~ナラティブアプローチ~というテーマでした。
緩和ケア認定看護師から「スピリチャルペイン」について説明の後、ナラティブの持つ意味を教えてくれました。
ナラティブは「物語」と訳され、患者が対話から得られた「病気になった経緯や病気について今どのように考えているか」などの「物語」から、患者の抱えている問題に対して全人的にアプローチしていこうとする臨床手技です。
「語ることの意味を理解し、聞き手は誰にとっての物語なのか受容型の姿勢をもつことが重要と教えてもらいました。
その後、受講者が「患者様から困った問いをされて戸惑った場面」について語る機会が設けられました。
ある看護師は、患者様が心理的につらそうな場面で声がかけにくい時、「私はここにいていいですか」と声をかけると患者様が頷き、ただ寄り添っているだけでいいんだと思ったという場面を紹介してくれました。そして「看護師として未熟だから、『人』として接している」と語ってくれました。
それを聞いていてとても温かい気持ちになれました。講師から肯定的な意見をもらい、語った看護師も何かを感じられたのではないかと思いました。
最後に講師から修了書が受講者に贈られました。
とってもよい講義でした。