ターミナル期の患者様が、「餃子が食べたい」と言っているという情報がカンファレンスで寄せられました。
準夜にきてそれを聞いたプライマリーナースが、準夜あけで夜中にコンビニに走り、わざわざその足で餃子を届けてくれたそうです。
翌朝深夜看護師がそれを温めて患者様に差し上げたところ、喜んで食べて下さいました。
その2日後患者様は不幸な転機をたどりましたが、最後に患者様の食べたいものを提供できてよかったねとみんなで振り返りをしました。
プライマリーナースの行動力がなければ、患者様は餃子を食べることができなかったわけです。
プライマリー看護師は、「餃子を目の前で焼いて食べさせてあげたかった」と患者様が亡くなった後で言っていました。
情報を寄せてくれたセラピストの先生も、忙しい深夜帯で餃子を温めてくれた看護師も、夜中に餃子を買いに行ったプライマリーの看護師も同じ仲間としてとても誇りに思いました。