医療生協の病院は、日生協が定めた「患者の権利章典」の実践を医療方針の中心に据えています。
http://www.kagawa.coop/sikumi/rights.html
当院でも患者参加のカンファレンスや配布型カルテ開示などに、早くから取り組んできました。
しかし、カルテは専門用語や略語が多く、患者様の見やすいものにはなっていません。
そこで、患者様が自分で管理する「私のカルテ」の作成が行われるようになりました。
今回は、5病棟で整形外科の術後の患者様にも「私のカルテ」を作成し、アンケート調査を行いました。
結果、「とてもよかった」と回答された方が65%、「まあまあよかった」が35%で、よくなかったと回答された方はおいでませんでした。
「自分の状態がよくわかる」
「検査の経過がよくわかる」
「わかりやすくて質問しやすい」
「療養日誌は日記がつけられるのでよい」
「他の病院ではこういうものがなかったので、安心できる」
等の感想をいただいてとても好評でした。
しかし「患者の権利章典」のことを知らない方が60%もおいでました。
「私のカルテ」は知る権利と学習権の保障の一環ですが、入院中のご自分の病気に関する情報を知り、これからのセルフコントロールに結びつけていただけることが最大の狙いです。
医療生協の病院では患者様が闘病の主人公で、私たち医療スタッフは援助者の立場です。
これからもっと「患者の権利章典」を広め、患者様や組合員さんとともに「患者の権利」を守り発展させるために創意工夫していきたいと思います。