ある日気が付くと、3病棟デイルームの窓に「ありがとう」と書かれた模造紙が貼られていました。
患者様同士やご家族に向けて、患者様が看護師や介護士にむけて書かれた感謝のメッセージがたくさん貼られています。
事の始まりは、看護師が胸につけているフィッシュバッチをみた患者様が「これは何?」と聞いたところ、看護師が「サンキューメッセージを贈ったり、贈られたりしたらもらえるもの」と説明したことから始まったようです。
患者様より「わたしも感謝したい人がいる」「私も書きたい」という声に応じて、看護師が患者様と一緒にちぎり絵で「ありがとう」と書いたメッセージポスターを作成しました。
回復期リハビリ病棟では、リハビリが進んでADLが改善した人が他の患者様を手伝うという気風が生まれているようです。
そして患者様から患者様へ、ご家族へ、スタッフへとありがとうのメッセージは増えていきました。
そこにもうひとつ、ありがとうの連鎖が生まれました。
書いてくれた患者様にもフィッシュバッチを差し上げたところ、患者様のお孫さんから「お魚のお礼に」といって、写真の手作りのものをいただきました。
フィッシュバッチを、ペンダントにして首からぶら下げている患者様もおいでます。
フィッシュバッチの作成者としては、とてもうれしい出来事でした。
「ありがとう」って本当によい言葉ですね。