花火を見にお家へ外出

あったかい看護

先日の高松まつりでは、7000発の花火があがりました。

当院に入院しておられるAさんは、毎年ご自宅の屋上から花火を見るのを楽しみにしていたそうです。

現在は介護が必要な状態で、最近少し発語が増えてきたAさん。

「4階にある屋上には登れないけど、是非花火を見せてあげたい」というご家族の話を聞いた受け持ち看護師が、外出計画を立てました。

本番に向けて、体格のよいナースマンが理学療法士さんを背負って階段を上がる練習を行いました。






当日は看護師4名と理学療法士2名、MSW1名が付き添い、外出しました。

おうちの階段は狭く傾斜が急だったのですが、予定どおりAさんを背負って前からAさんの手を支える人、後ろからも支える人がついて車いすも運び、無事4階の屋上までたどり着きました。

緊張しておられたAさんも、屋上についた時は「ありがとう」と言ってくれました。





ご家族や親戚の人も集まってこられ、例年通りみんなで花火を見ることができました。

車いす座位の姿勢保持がなかなかできないAさんですが、花火を見ている間は集中していて姿勢を崩すこともありませんでした。


その後ご自宅のいつも座っていたソファに腰かけたAさんの表情は、とても穏やかでした。


これからご自宅に帰られる準備をはじめるAさん。

今回のことは、きっとこれからのリハビリの励みになったと思います。


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