4月23日より、1クール3泊4日の熊本支援を行っています。
22日には、院内で連休明けまでに支援に入る15名(当院からは7名)の壮行会が開かれました。
第1陣ととして行かれた先生2名の報告は、Dr_blogを参考にして下さい。
熊本には、全国の民連連院所より医師、看護師をはじめとする毎回50名以上の支援者が集まり、現在第6陣が現地に出向いています。
初日に民医連の災害対策本部がある米の山病院で支援の内容が発表されます。
現地のスタッフは自身が避難所や車中泊をして出勤している方が少なくありません。
そんな中少しでも休養をとってもらおうと、熊本民医連のくわみず病院や菊陽病院で病棟のケアに入ったり、当直に入ったりします。
また地域の避難所で健康チェックをしたり、地域訪問で被災者の方のニーズを聞いて回ります。
今回は、27日から支援に行かれた、松岡看護部長の報告をレポートしたいと思います。
「1日目、くわみず病院の周辺地域を2名1組でいくつかの区間を回りました。地域を歩いて回ると、『壁のヒビ割れ、屋根、色々な物が破損して雨漏りで住めない』、また、『地震が起きたら崩れるかもというので、玄関に寝ている』とか、『ガスがまだ復旧してないので、調理が限られる』とか、、人々の生活が見えてきました。道路に盛り上げた不燃ゴミが片付くのはいつのことか。
午後は益城町の視察です。
道路は渋滞でガタガタ、見る建物全てが損壊して、大変な事態で、言葉もありません。民医連のチームもテント村の避難所に支援に入っているそうです。野口健さんの手配したテントもありした。
福永師長はここのテント村の避難所の支援に入りました。避難所では昼間は片付けのために不在でペットボトルで場所取りしてあったそうです。
2日目も地域訪問。
自宅で15匹の猫を飼っている人は、家は大丈夫だけど、生計の手段がなくなった、飲食店をされていたところのビルが使えなくなったので、仕事ができず、猫の餌を買うことができなくなったそうです。丁度、別の訪問宅が、動物病院だったので、情報を得て、健康友の会の方からお伝えすることになりました。
また、一人暮らしをしていた実家の母を引きとって、デイに送ってきたという人は、実家の片付けや保険等の手続きや母の世話で、忙しく気の休まらない毎日だ、と言われていました。また、お風呂に入れないので、お湯を沸かして、体を拭こうとしていたら、丁度熱湯を運んでいる時に大きな揺れがきて、ヤカンを落として、太ももを火傷してしまったそうです。火傷はもう癒えてきたそうですが、母親が家から出ようとしないし、気落ちしているので、認知症にならないか心配とのことでした。人生の終盤を迎えて、こんな大災害に巻き込まれた方々のこと、本当に気の毒でなりません。
一人暮らしの方とか日中独居の方は不安を抱えたまま眠れぬ夜を送っておられます。動いた家具を一人で動かせないとか、また、このまま寝てしまったら起きられないかもと不安だなど、話しておられました。
話をお聞きしていると溜まっていたものを吐き出されたように、今夜は眠れます!と明るい表情をされ、私たちも嬉しく思いました。」
松岡部長お疲れ様でした。
次回は、昨日九州に入った若手看護師の活動報告をしたいと思います。
余震が続く中ですが、体調に気を付けて頑張ってきてください!
熊本と全国の仲間と「心をひとつ」にして、できる支援を今後もしていきます。