震災ボランティア報告2

病院のできごと

続きです。

午後からは復興住宅での健康相談と臨床心理士によるリラクゼーションのお話。ここでも、皆さん真剣に聞き入り、実際に取り組みました。

その後中浜小学校を視察。中は震災当時のままでした。

小学校の横には、祈りを込めた黄色のタルチョが風に靡いていました。

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 震災より丸3年。私は今回で2回目の参加でした。

今年は日本中で雪が多く、宮城県も当然雪景色だろうと思っていました。ボランティアに参加した3日間共雪に降られることはありませんでしたが、空気の冷たさにまだまだ春の遠さを感じました。

「3年前、痛さを感じるような気温の中で、被災された方々は不安と恐怖とぶつける事のできない底知れぬ悲しさと戦っていたんだろう。」と考えながら仮設住宅に向かいました。

仮設住宅では3割の人が新たな生活に向け退居し、7割の人が今も仮設住宅で厳しい生活を送っているそうです。中には、何とか自宅は片付いて住める状態に迄戻ったけれど、周りは流されて何もなく、人も住んでいないため帰ることを諦めた高齢者の方もおられました。

また、復興住宅もまだ3%しか出来ていないとも聞きました。折角、復興住宅の抽選に当選しても、生活にかかる備品はすべて購入しなければならず、購入にかかる資金がなく諦める人もいるそうです。

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被災された方々は、なくしたものがあまりにも多過ぎて、3年経っても心が癒えず、帰る所さえない、まだまだ支援を必要としている人が大勢いることに驚きました。そのほとんどは社会的弱者と言われる高齢者でした。

3年間、被災された方々に向けた支援を、今後は高齢者に絞り、支援していく必要があると考えます。

 

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