当院の理念には、3つめに「平和と医療、福祉を守ります」という項目があります。
これは「平和な世の中でないと私たちのやりたい医療や看護ができない」、「平和は幸福の大前提」だと考えるからです。
「平和についてもっと考えて学ぼう」と昨年から法人主催の第1回平和学校が開催されています。
その講義の中のひとつである2泊3日の沖縄平和視察ツアーに、看護師3名、セラピスト2名、臨床心理士1名、検査技師1名、事務4名で参加してきました。
米軍基地や沖縄戦の戦跡、ヘリが墜落した沖縄国際大学、今後ヘリパッドや基地建設が予定されている地域の視察をしました。
また沖縄協同病院の職員さんのガイドで、沖縄戦の言葉にできないほどの悲惨な様子や、現在の米軍による犯罪を聞き、おもやり予算で立てられた基地や豪華な建物を見学して衝撃をうけ憤りを感じました。
基地建設のために埋め立てられようとしているきれいな辺野古の海やヘリパッド予定地の自然豊かなやんばるの森を実際の目で見て、市街地の上を低空飛行するオスプレイなどの軍用機の爆音を何度も聞いて、ニュースや本で学習してきたこと以上に住民の不安や怒りを肌で感じることができました。
他の参加者も「つらく悲しい沖縄の歴史を知ることができ、それをどのように未来に生かせるか、人生で一番考えさせられた濃い3日間だった」 「少し前の自分のように、沖縄の問題を遠くに感じている人たちにどのように伝えるか考えたい」 「無知は罪だと感じた」等の感想を述べていました。
3月21日には、学術運動交流集会で平和学校のまとめの発表があります。若いスタッフがどのように学びを表現するのか、とても楽しみです。
(左の写真は唯一の観光で立ち寄ったちゅら海水族館)
コメント
法人主催の平和学校ですか?知らなかったな~。
yoshihara様
沖縄には、視察にいらっしゃってたんですね。
私がまだ小学生だったころ、近所にこじんまりとした水族館がありました。
山の斜面を切り開いた広場には、土管のような展示物があって、よく友達と入って遊んでいました。
大きくなって、その展示物の名前を知り、どういうものかを知った時。
胸が潰れそうになりました。
決して忘れないでおこうと思いました。
あ、昨日の朝。
ウグイスの初音が聴こえてきました。
「ホーーーホケキュキョコ」
今年もズッコケました。
だんだん上手になっていくんですよねー
こんな日常が、あり続けてくれますように。
向日葵さんの思いでの土管も戦跡だったのでしょうか。
当時使用されていた頃のことをお聞きすると、本当に胸が痛くなりますね。
ひめゆりの塔で有名なひめゆり学徒の方たちが、どんな環境でどんな思いで看護をしていたかをお聞きし、本当に現代の看護師でよかったと心から思いました。
沖縄の方たちは今もたたかいが続いていますが、私たちにできることを少しずつ実行していきたいと思いました。