「ご遺族への手紙」 緩和ケア日記

フィッシュ!

当院緩和ケア病棟では、ご逝去後にグリーフケアとして3ヶ月後に受け持ち看護師が遺族に対して手紙を書き、郵送をしています。

私は来年度で緩和ケア病棟で働き始めて3年目になろうとしています。
これまで色々な患者様や家族様と巡り会い、最期の時間をその人らしく迎えられるように関わってきました。
ご逝去から3ヶ月後の手紙を書く際にも「家族の方は今どのような気持ちだろうか、体調は崩していないのか」「患者様と過した最期の時間が有意義であったのだろうか」と家族様に想いをはせ、手紙を書いています。

その中で「緩和ケア病棟で過ごせて良かった」と患者様が言っておられたことや、患者様のおっしゃられていた内容をお伝えすることで、患者様と過した思い出を家族様と一緒に共有できるようにしています。
少しでもご家族が患者様を感じ、家族様がこれから「前を向くことができる」きっかけの一部になったらいいなと思っています。

最近では嬉しいことに個別に返事を下さり、今の家族様の気持ちや当病棟への思い、家族様自身の近況など教えて下さる方がいました。
「母らしく過ごせました」や「前を向いて何とか歩け始めました」、「容態に合わせての細やかな対応に感謝し、緩和ケア病棟で入院できて良かった」と前向きな声もあれば、「あの時どうしたら良かったのか、今でも後悔がどうしてもあります」など家族様自身の思いや悩みを綴ってくれていることもありました。

これからも様々な患者様や家族様と出会い、一緒に最期の時間をどのように過すのか悩み、考え、その人らしく迎えられるよう患者様・家族様をはじめ医療者を含めたチームで1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

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