「食べたい」気持ちに寄り添って

あったかい看護

緩和ケア病棟に入院される患者様は、病気の進行に伴い食欲がなくなったり、吐き気などの症状が出る場合があり、これまでと同じような食事の量を摂取できなくなる時期が来ます。そのため、一般的に必要とされているカロリーを食事で摂取することは困難になってきます。

緩和ケア病棟では全量食べる事を目的とはせず、食べる事を「楽しみ」と捉えて、「食べたい」と思った時に食べられるように援助しています。
食べる事は生きる事につながるため、少しでも「食べられた」と感じていただいた時は、患者様ご自身もご家族の方も気持ちが楽になることもあります。

その人のためだけのメニュー「お誕生日御膳」

コロナ前はご家族が調理していたファミリーキッチン

 

 

 

 

 

 

食事の見た目も配慮しながら食事の量を調整したり、食べやすいように形態をキザミやあんかけにするなど、本人のご希望と飲み込みの状態に合わせて調整します。
また、食事の時間が来ても欲しくなければ冷蔵保存し、食べたくなった時に温めてお出しするようにしています。
食事が食べられなくなると、栄養補助食品や高カロリーのものを持ち込まれる方もおり、そのような患者様やご家族の思いも尊重しています。
治療上の制限がなければ「これなら食べられる」と思う食べ慣れたものや好きなものを差し入れとしてご家族にお持ちいただき、食べたい時にお出しするようにしています。
そのため、病棟には大きな冷蔵庫、冷凍庫、レンジ、トースター、ポット、ミニキッチン、食器類が用意されています。
食事が十分にとれない時は脱水傾向となり氷をおいしいと感じる患者様も多く、クラッシュ氷を常備しています。
かき氷器もあり、冷たいものが食べたいと希望される方にかき氷をお出ししたりもしています。

患者様によっては、食欲はないがこれまでの食習慣から「食べなければならない」と考えられ、食事をすることに精神的負担に感じることもあります。
緩和ケア病棟では、これからも食べる量や摂取カロリーを重視するのではなく、食べられた事を喜んでいただいたり、食べることを楽しみと感じれるよう援助を行っていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました