嚥下造影は、食べ物に造影剤を混ぜてレントゲンで透視をしながら患者様に実際食べていただき、嚥下機能に問題がないか検査するものです。
これまでは言語聴覚士さんが造影剤入りゼリーを作成してくださっていたのですが、最近は患者様の好みの食品を持参してくださるようです。
今回は摂食嚥下機能障害看護認定看護師さんが、患者様の大好きなたこ焼き(たこ抜き)を造影剤入りで作成しました。
患者様は味付けの濃いものを好まれ、主食はおにぎりにしたり梅やおみそを付けると食べていただけましたが、副食(おかず)は手を付けられない状態が続いていました。
NSTカンファレンスで誤嚥の可能性もあったので、なんとか栄養のバランスも考えて今回の「たこやきによる嚥下造影」が実現しました。
検査では嚥下反射もしっかりされて、わずかに喉頭蓋谷に食物が貯留する場合あっても追加嚥下をしてもらうことででクリアとなることが証明されました。
今度は安心しておいしくたこ焼きを食べてもらおうと、病棟でたこ焼きパーティが実施されました。
とても喜んで食べていただき、その表情にスタッフも大満足でした。