先日開催された「がんのリハビリテーション研修会」に医師1名、セラピスト4名、看護師1名が参加されました。
がんのリハビリテーションは、「緩和ケア主体で治療を行っている進行癌または末期癌の患者であって、症状増悪のため一時的に入院加療を行っており、在宅復帰を目的としたリハが必要な患者」様を対象にQOLをあげるためのものです。
以下は参加した看護師の報告です。
「講義では、癌患者さんに対するリハビリの必要性や病態の進行毎に注意する点、患者さんや家族が何を望まれるかなどを聞くことができ、普段は学ぶことが少ないリハビリについて知る良い機会でした。4病棟でがん患者さんが入院してこられた場合、終末期の方が多くどうしてもリハビリに介入してもらうという意識が低かったですが、今回の研修会に参加して、主治医やリハスタッフとリハビリの必要性やどのように関わっていけるかなどを積極的に話し合えたらいいなと感じました。また、今回、他病院の方々とのグループワークを通して感じたことは、当院のように医師、リハビリ、MSW、看護師が参加しているカンファレンスをおこなっている病院は意外と少ないということです。良い環境が整っているんだな、と改めて感じたので、この環境をいかした関わりができるように他職種の方々と協力していきたいと思います。」
そしてセラピストの感想です。
「がん医療におけるリハビリの役割は日常生活や療養生活の質の向上に有用であったり、余命を活動性高く過ごす上で重要であったり、有害反応の軽減など様々波及効果があるとされています。まだまだ知識不足な面も否めませんが、患者様のQOLの向上のために、いろんな視点から患者様をサポートできるように努力していきたいと思います。」
写真は、グループワーク後の原田医師の発表の様子。
2日間の研修の後、修了書を手にしたみんなの笑顔が印象的でした。
このチームワークの良さがうちの強み。
これからどのように患者様に還元できるか、みんなで考えていきます。