「ええ味しとる!」

あったかい看護

先日紹介した、3病棟新卒看護師さんのナラティブ事例の第1報が届いたのでご紹介します。

Aさんは全盲の患者様。

食欲がなくて自分からは食事を摂取されず、看護師がお口に運ばないといけない状態でした。

それも少量で「もういらん!」と怒ってしまわれることもたびたびありました。

そんな時「何が食べたいですか?」の問いかけに「うどん!」と一言。

病棟で麺をゆで、あつあつのお出汁をかけてねぎを盛ると、給食とはまた違った臭いが患者様の嗅覚を刺激します。

また瀬戸物の丼に入れたことも、その「重み」が慣れ親しんだ「うどん」を想像していただいたのではないかと思います。

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「うどんですよ」の一言で丼を自分の手で持ち、お箸を上手に使ってツルツルと食べ始めました。

看護師の「おいしいですか?」の問いに「ええ味しとる!上手にできとるな!」とほめていただきました。

CIMG1027そして半玉をペロリと完食されました。

今回の全盲の患者様へのアプローチで、新卒さんはチームの先輩や患者様からたくさんのことを学んだはず。

その学びを言語化し、見える化する「わたしのナラティブ」発表会がとても楽しみです。

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