熊本支援報告4

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管理人が5月25日より31日まで熊本支援に参加させていただており、その後も怒涛の1週間が過ぎて久しぶりの更新になってしまいました。

今回の熊本支援は1週間で、全国から35名の多職種の方が同じ民医連に加盟しているくわみず病院に集結しました。
くわみず病院の職員の方は、600名中いまだに100名程の方が避難所や車中泊をして通勤しておられるそうです。
震災から40日を越えて、今まで必死で地域の医療を支えてこられたスタッフさんは、疲労がピークを迎えておられるようでした。
患者様の中にも被災して避難所から入院されてきている人も少なくなく、少しでもお手伝いができればと病棟で清潔ケア等を一緒にさせていただきました。
久しく臨床を離れていてうまく動けない私にも「来ていただけるだけで十分です」と、とてもやさしく丁寧にご指導していただきました。

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3回地域に足浴をさせてもらいに出かける機会もいただきました。
病院からお湯を入れたポリタンクやバケツ、タオル等を持参し、1日30-35名の足浴を5名の看護師と外回りの事務さんで行いました。

足のマッサージをしながら「どこもかしこも悪か」「家族がバラバラになっとったい」「これからが大変たい」と様々な苦労話をして頂きました。
非難されている多くの方は、何度も小学校等から引っ越しされてきた方で、あと1か月でここも出なければならない、先の見えない不安を語って下さいました。
また車中泊を15日間繰り返して足がパンパンに腫脹されている方がいたり、裸足で逃げた時の傷がやっと治ったと見せて下さる方、借りていたアパートが被災し大家さんから「修理はしないから出て行って」と言われて新しいアパートもみつからない方がたくさんおいでました。
仮設住宅の建設が遅れる中、自宅の改修をしている人も瓦も製造が追い付かず木材も届かず、大工さんも毎日来てくれないと聞きました。

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また「みんな大変だから」と足浴を受けながら涙を流される方を見ていて、つらさを表出する環境にないことを感じました。
熊本ではまだ大きな余震がくると予測されていて、怖くてドアを閉めてトイレに行けない職員さんがいることや、玄関先でないと眠れない方がいるなど被災者の方の心の傷は大きいことを改めて感じました。

その中でも「心まであったかくなった」「気持ちよか~!」「今晩はよく眠れるたい」と喜んでいただき、私たちの方が反対に癒されました。

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益城町の視察では、倒れた家屋がそのままの状態でとても胸が痛みました。
前日まで笑顔でお客さんを迎えていたであろうお店や、ご家族との想い出がたくさんつまったご自宅がとても住める状態にはない様子を見て、地震の怖さを改めて思い知りました。

マスコミの報道も少なくなってきましたが、熊本ではまだまだ非日常の生活を送っておられることを忘れてはいけません。
今月は高松協同病院の看護師が1週間の支援に行きます。
これからも息の長いできる支援を続けていきたいと思います。

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PS:個人的には久しぶりの臨床で楽しくケアさせていただき、とても勉強になりました。
また全国から来られた同じ支援グループの方と仲良くなり、またかけがえのない宝物ができました。
支援に送り出していただいた皆さま、ありがとうございました。

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